Friday, November 29, 2013

藤田寛之、逆転シリーズ連覇!「奇跡」引き寄せた努力の日々




2011年12月04日18時43分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 藤田 寛之 -10
2 谷口 徹 -10
3 石川 遼 -7
4 松村 道央 -6
5 宮里 優作 -5
6 平塚 哲二 -4
7 小林 正則 -3
J・B・パク -3
9 河井 博大 -2
小田 孔明 -2


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谷口とのプレーオフを制して逆転で大会連覇達成(撮影:岩井康博)







ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇4日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)>

 「今でも勝ったかどうか半々。本当に奇跡に近い感じ」。15メートルを超える2つのイーグル。パットの名手谷口徹の18番でのミスパット。あらゆるものが藤田寛之の優勝へ向かって動いていた。「ゴルフ日本シリーズJTカップ」最終日。土壇場でボギーを叩いた谷口と、トータル10アンダーで並んでホールアウトした藤田が2ホールのプレーオフの末、大会連覇を達成した。

藤田寛之の今季成績

 「ショットが最悪でした。16番のセカンド、17番のティショットに象徴されるように優勝争いをしている選手が打つ球じゃない。問題山積みの中恐々打ってる」。優勝会見では、メジャー2連覇を達成したとは思えないいつも通りのコメント。それでもハーフターン時に谷口のスコアを目にして「プレッシャーをかけたいと思った」とギアを上げると、終盤5ホールで4ストローク伸ばす猛チャージで言葉通り谷口に強烈なプレッシャーをかけた。藤田が言う「神がかっている雰囲気」があったにしろ、流れを引き寄せたのは間違いなく藤田自身のプレー。40歳を超えてなお進化を続けようと努力し続けた日々が谷口の気迫を上回った。

 「自分自身よくやっているなと思う」。40歳を超えてから増え続けているトレーニング、練習量。しかしどこまでやっても満足することはない。海外に出れば自分が完璧なゴルフをしているようなプレーを、調子が悪くてもしてくる選手がゴロゴロいる。今年は4大メジャーすべてで予選落ちを喫するなど世界との差を痛感しているだけに、決して現状に甘んじることはない。「根本的なレベルが違う。根本的な藤田寛之のゴルフを高めたい」。飛距離、ショットの精度、グリーン周りすべてで1つ上のステージにいくことを求めるあまり、「空回りする」と苦笑いを浮かべるが、上を見て精進する姿勢が間違っていないことは劇的な優勝を引き寄せたこの日の結果が証明している。

 藤田は今大会の勝利で生涯獲得賞金10億円を突破。これはツアー史上8人目の快挙だ。「10億…行きましたねぇ。これでまた新しいトレーニング器具でも買います(笑)」。すべては自分のゴルフを高めるため。15億稼いでも、20億稼いでもきっとこの人は同じことばかり考えているのだろう。

【最終結果】
優勝:藤田寛之(-10)※プレーオフ
2位:谷口徹(-10)
3位:石川遼(-7)
4位:松村道央(-6)
5位:宮里優作(-5)
6位:平塚哲二(-4)
7位T:小林正則(-3)
7位T:J・B・パク(-3)
9位T:片山晋呉(-2)他3名

21位T:松山英樹(+4)※アマチュア
25位T:池田勇太(+8)

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